KC2 AIR
プロジェクトビジョン
〔Self-Sustaining Village/自活する村〕
被災地を「支援される側」から
「文化を生み出す側」へ転換する
KC2 AIRは福島県双葉郡葛尾村にて実施するアーティストインレジデンスプログラムです。 アーティストやクリエイターを短期移住者として地域に迎え入れ、滞在中の活動をサポートすることによって、地域資源の発掘・発信および関係人口の創出をめざしています。
村内外の人々が多様な価値観を育みながらゆるやかにつながり、新たな共同体のあり方をともに模索しつづける人的ネットワークを構築することに焦点を当てて運営しています。かつてKatsuraoCollective(一般社団法人葛力創造舎実施 / 現在は事業終了)で事業運用を行ってきたスタッフにより、実行委員会形式の新たな事業として、葛尾村で実施しています。

2026年の活動テーマ:「分断の修復」
3名の芸術家を招聘し、伝統文化や地域に眠る天然素材の活用などをテーマにした制作プログラムを実施します。地域リサーチを前提とした作品制作を通じ、新たな人の繋がりと文化的な価値を生み出します。日本でも数少ない原子力災害復興地域での、包括的社会実践的なアート活動の一事例として、「自活する村=葛尾村モデル」を位置付けてい くことを目指します。
滞在アーティスト
大川 友希
/ OKAWA Yuki

愛知県立芸術大学美術科彫刻専攻卒業。古着や布を、身体に最も近い生活の記憶や時間の痕跡を帯びた素材として捉え、誰かと誰かの記憶を重ね、新たな記憶の「かたち」として作品制作をしている。近年は芸術祭やアーティスト・イン・レジデンスを通じて、地域の歴史や祭、交流をモチーフに表現を展開。奥能登国際芸術祭2020+、瀬戸内国際芸術祭2022、越後妻有2025夏秋に出展。
2024年、葛尾村での滞在中に三匹獅子舞に出会い、獅子の面の愛らしさと恐ろしさが同居する造形やその歴史、全国に分布する様式に強く惹かれました。人の営みの中で受け継がれてきたその姿は、物に宿る時間や記憶への関心とも重なり、現在は出身地である千葉県の三匹獅子舞についても調査と作品制作を進めています。


左:《KABUTO#1》2015
右:《KABUTO#2》2015
鮫島 弓起雄
/ SAMESHIMA Yumikio

昨年、2024年の葛尾滞在では、野行の宝財踊りを題材に、野行地区をはじめ葛尾村の方々の協力のもと、その伝統の保存を考える活動を行った。そのひとつに、
「宝財踊りのアクリルスタンド」があったのだが、当時は時間や技術、思案が足りていない部分もあり、あれもしたかった、これもできたら面白いのに、と少しばかり後悔が残っていた。
今回の滞在でも、引き続き宝財踊りに焦点を当て、過去の心残りを回収しつつ、より深く広がりを持った展開を目指したい。 それと同時に、発電という行為と様々な形で関係のある葛尾、ひいては浜通り地区において、2年前にはアイデアどまりだった「発電という行為を自分事として捉えるための取り組み」も行っていきたい。


左:《モノクローム -ユリ理容室- 》2022
右:《寸法立体 -バーコマド1階- 》2023

日常の中に無意識に積み重なった「生活の集積」を起点に、陶磁器や身近な日用品、あるいは仮設的な焼成プロセスを用いた、移動や対話を伴うプロジェクトを
通じて、人間と道具、あるいは個人と土地の間に生じる関係性を探っている。
同時に、伝統や制度の中で語られてきた「陶芸」を身近な生活へと引き寄せ、日常と接続させることで、その影で見過ごされてしまう個人的な営みや身体的な実感に関心を寄せ、モノや場に対する人間の知覚を揺さぶり、「生きている実感」の獲得を試みている。


左:《半公共工芸スタジオ(仮)》2026
右:《セラミカルパレード / Ceramical Parade》2025
活動スケジュール(準備中)
※イベント情報は随時更新いたします。
Katsurao Creators Commonsは、以下の財団からご支援いただいています。

